公図は何回も書き換えられている,先ず,ここの地引絵図をご覧ください。図の上下に南とありますが上が北で下が南です。
この地引絵図の基となるのが分見野帳なのです,ここの地域の境界(筆界)復元のもとは分見野帳になります。図1の分見野帳に土地は右下の6筆にあたります。
次に,ここの近くにある別の公図(改祖図・更正図)です。東京の23区の内の公図(改祖図・更正図)はこんな感じに破れ,汚れがあります。当然,縮尺も入っておりません。
ここにはこの時代の公図が不明です・・何処かの倉庫にあるかもしれません。公図(改祖図・更正図)作製以後に土地の分筆がなされた土地には分割線が入っています,この分割線に記入方法が「目検討」でなされために境界(筆界)復元性はほとんどありません,そのため分割された境界(筆界)復元には分筆登記に添付された「分筆申告図」「地積測量図」を基にすることになります。
「公図(和紙公図)の精度 その1」作成中
「公図(和紙公図)の精度 その2」続きを読む2015/11/29
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